トマト

イタリア(リグーリア州)のオリーブオイル工房

オリーブ搾油所を訪ねて

イタリア料理に欠かせないオリーブオイルの製造方法を知りたくて、オリーブ工場へ。
オリーブが収穫されオイルが作られる季節は晩秋から冬まで。
ちょうど最盛期の12月にリグーリア州を訪れ、昔ながらの製法で丁寧にオリーブオイルを絞る「フラントイオ」(=オイル搾油所)にお邪魔してきました。オリーブが茂る山里をドライブし小さな工房に到着。扉を開けるとフレッシュなオリーブのいい香りがしました。

私がお邪魔したのは「圧搾法」でオリーブを絞る3代続く家族経営の小さな工房でした。 いろいろなやり方や機械などがあるのでしょうが、この工房が行っていた圧搾方法を簡単に説明すると、

  1. オリーブの実を丸ごと石臼で挽いてよく混ぜる
  2. すり潰した実をナイロン製の薄いゴザのようなシートに載せそれを重ねていく。
  3. プレス機で圧力をかけてオリーブを絞って水分と油分を搾り出す。
  4. 滴るオリーブジュースを集める。
  5. 遠心分離機にかけて水分と油分に分け、油分だけを抽出する。

このようなステップでオリーブオイルが完成します。最初から最後まで一通り見学した時間は約2時間半。

フランスに近い北イタリアのリグーリア州ではマイルドで繊細な風味が持ち味の「タジャスカ種」のオイルが有名です。このフラントイオもタジャスカ100%でオイル作りを行っているということでした。

オリーブを砕く石臼

1)石臼でオリーブの実を挽くことは知っていましたが、石臼が縦に車輪のように回転しているとは 知らなかったのでこのような石臼の動きに驚きました。ごろごろ〜と音を立てて石の車輪とその軸が回ります。
小麦をひくように2枚の石臼が2枚に重なってその間にオリーブがすり潰されるのかと想像していました。


30分ほどかけてすり潰されたオリーブの実は均一になるように、そしてよく油が出るように練られます。


石臼についたオリーブの実がもったいないので石臼についた実を棒で落とします。


2)ペースト状になって混ぜ込まれたオリーブは管から円盤状のマットに搾り出され、手で平らにならしていきます。このマットを幾重にも重ねていきます。


マットは真ん中に穴が開いていて棒を通せるようになっていて、タワーのよう重ねていきます。ここでは機械がこの作業をやってくれます。


3)オリーブペーストが塗られたマットが100枚ほどまとまったら圧搾機まで運びます。重たそうだ〜〜。4代目さんがんばれー!オリーブ自身の重みですでに果汁が自然と滴り落ちてきています。


圧搾機にオリーブペーストタワーセット完了!これから圧力をかけてオリーブの果汁を絞っていきます。


4)圧搾機の下から圧力をかけてオリーブ果汁を絞っていきます。徐々にペーストタワーを乗せた台車が宙に浮いてきました!絞られた果汁は細いホースを通り遠心分離機まで運ばれていきます。


5)水を少し足しながら、20分ほど遠心分離機にかけます。


こちらはオリーブの実の水分です。


こちらが油分、正真正銘絞りたてのオリーブオイルです!


オリーブオイルの瓶詰めも手作業で行われます。


シール張りも、製造年月日も手書き!


ようやく一番絞りのオイルが出来上がりました♪
お疲れ様でした!
1本持ち帰り、さっそく野菜たっぷりのミネストローネ作りに使い、さらに仕上げにた〜っぷりとオイルをまわしかけていただきました。あっさりとしてデリケートなリグーリア料理にぴったりです。

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